自動車レースの最高峰であるF1世界選手権は、グランプリという複数のレースにより構成されます。競技は基本的に、金曜日から日曜日にかけての3日間で進行されます。初日はフリー走行として練習走行が行われ、各チームでマシンの微調整などが行われます。2日目は予選です。予選では、一定の時間を使って自由に走行し、一周の最速タイムを争います。この結果やペナルティなどを考慮し、翌日に控えた決勝戦での出走順などが決められます。ベルギーでのGPは1950年にカレンダー入りを果たしましたが、選手組合のボイコットやタバコ禁止法の施行、主催者の破産、サーキットの施設改修の遅れなどにより、中止になった年もありました。2013年以降は、フランスGPとの隔年開催という案も検討されていたものの、現在まで13年連続開催が続いています。ここでは、第52回目となる2019年のGPについてご説明します。
ベルギーのサーキットの見どころをご紹介します
ベルギーでのF1のGPは夏の終わり頃に開催されることが多く、2019年は8月30日から9月1日までの3日間を予定しています。激戦の舞台は、スパ市郊外にあるサーキットです。こちらのサーキットは、三大耐久レースの開催地としても知られています。コースの全長は7.004kmで、周回数は44周、トータルの距離は308.052km、高速のコーナーが多く、山の中にあるため高低差が激しいのが特徴です。見どころは、下り坂終点左コーナーから上り坂へと駆け上るゾーンです。約2秒で高低差80mを駆け抜けるこのコーナーは、多くのドライバーが話題にするほどの名所となっています。ドライバー目線では壁のように見えるといわれています。また、周囲を森に覆われており、短時間で頻繁に天気が変わるのも見どころの一つです。土砂降りの雨によってレースに波乱の展開が訪れることも多く、最後まで目が離せません。
ベルギーのGPの楽しみ方をご紹介します
F1のGPは、テレビ観戦する場合でも、コースの形状などを覚えておくと臨場感が違います。コーナー名も覚えておけば、実況もさらに楽しめます。現地のベルギーまで観戦に行かれる方は、ツアーでの参加をお勧めします。団体割引が適用されるので、通常よりお得に観戦できます。お勧めの席種は、名所である下り坂終点左コーナーから上り坂を駆け上る姿を見ることのできる、スタート直後のゴールド2、屋根付きのゴールド3、屋根無しで開放感のあるゴールド4です。森の中のカーレースと、駆け上るカーレースのどちらも楽しむことができます。また、天候が変わりやすいので、雨具を揃えておきましょう。雨が降ると冷えるので、防寒対策も必要です。さらに、遠くのカーレースも快適に観るためには、双眼鏡があると安心です。サーキット全体を見渡すことのできる観戦席から双眼鏡を活用して観戦すれば十分に観戦を楽しめるでしょう。